最近の整備記録ーその30 |
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車名 | VW ゴルフ | 整備区分 | エアコンの故障 |
年式 | 平成12年 | 不具合状況 | コンプレッサが回転しない |
型式 | GF-1JAPK | 故障箇所 | 高圧センサ(圧力スイッチ) |
エンジン 型式 |
APK | 担当者 | No |
整備レポート | |||
点検項目 | 整備内容 | ||
1.現象確認 2.周囲温度スイッチの点検 3.高圧センサの点検 4.ファンコントローラの点検 5.結論 |
①A/Cスイッチを押してインジケータの点灯を確認し、ブロアスイッチ を4段階に切り替えて全位置での作動を確認する。 (この車両は、マニアルエアコンであり、風量制御にレジスタを 使用 してるので断線点検が必要) 結果として、コンプレッサが回転しないので、マグネットスイッチを 直結にして電源を供給すると正常に作動した。 ②周囲温度スイッチの点検(2極端子) スイッチの単体点検 端子間の導通あり(正常) ③高圧センサの点検(3極端子) 電源 端子 12V 信号 端子 0.5V (ガス圧 5Kg/㎠ 良否判断不明) アース端子 0V ④ファンコントローラの点検 14極端子の入出力信号の点検(別PDFファイルを参照) 電源及びアース、各入出力信号、ファン駆動リレー作動確認 ⑤高圧センサの判断が出来ずに困っていたが、信号端子電圧 の点検として、コンプレッサを直結駆動した。 コンプレッサが回転しない時 0.5V (ガス圧 5Kg/㎠) コンプレッサが回転させた時 0.6V (ガス圧 10Kg/㎠) ガス圧が変化したのに、信号電圧が変化しないのは、おかしい との判断をして交換することにした。 高圧センサを交換するとエアコンは正常に働くようになった。 信号端子電圧を点検すると、12Vの出力があり、電源端子を 直結した状態になった。 高圧センサはセンサと言う名称であるが、規定ガス圧に なると導通するスイッチではないか。 センサという名称に惑わされて点検方法で、電源と信号端子 の直結点検をためらったので、かなり遠回りの整備方法になっ てしまった。お陰様で、ゴルフのエアコンシステムの思わぬ 勉強ができてしまった。 |
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