連載読物「自動車の故障をなおすには」 
その16
   故障のなおし方    
問診及び確認
1.お客様のご用命事項を
  正確に聞き取る。

  
 どこが(故障箇所)
 どのように(不具合の状況)
 いつから(月、日、時刻)
 いつでもか(再現性)
 どのような状態で(車両状態、運転状態)
 どのような環境で(走行場所、天候)

2.車でご用命事項を確認する。

3.故障の判定(故障か否か)
  
車両状態とは
 @エンジン温度  始動後、暖機中
            暖機後か
 A燃料の量    満タンなのか
            空状態なのか
 B警告灯     点灯状態に変化
            がないか
を確認する。
               
故障診断
4.故障箇所の推定

  故障箇所の判断−−正常な状態との比較(正常時を知っている)
                過去に経験している(学習値を持っている)

                車載診断装置の確認(故障箇所の記憶)

  故障箇所の範囲−−系統又は装置(ASSY)(信頼性は良いが経済性悪い)
                部品(ユニット)(供給単位)
                最小単位まで判断できるか(合理性・経済性が良い)

整備作業 5.故障整備の実施

  部品交換(新品、再生品、中古部品)

  部品修理(清掃、修正)

  部品調整(調整作業)
確認作業 6.完成検査

  組み付け確認
  最終調整作業
  学習作業及び車載診断装置のリセット
  ご用命事項が満足されているか
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