よくある故障ーその11
車名 エスティマ 整備区分 ブレーキ装置
年式 平成13年 不具合状況 サイドブレーキ・前部ライニングの摩耗
型式 ACR30W 故障箇所 リターンスプリングの張力過大
エンジン型式 2AZ−FE 担当者 NoD
整備レポート
点検項目 整備内容
1.現象確認



2.基本点検


3.リターン・スプリングの点検



4.スプリング張力の調整


5.結論
@2年定期点検整備時にサイドブレーキを分解すると、前部ライニング(回転方向に開く側−前進時リーディング側)が早期摩耗をする。
 2年前に、同一箇所を交換したのに、今回も摩耗している。

Aブレーキ・シューの摺動部、サイドワイヤーの動きなど、戻り不良となる箇所を点検する(異常なし)

Bブレーキ・シューにかかっているリターン・スプリングの作動状況を確認していて、ふと気がついた、前方向にシューを引き戻すスプリングがある。もしや、この張力が過大で前部が摩耗するのではないのか。

Cこの対応としては、スプリングの張力が弱くなるように調整するか、又はスプリングを取り外して張力を与えない方法がある。

Dこの車種は、何らかの計算違いにより、シューの引き戻し力過大となり、ブレーキ・ライニングの異常摩耗が発生したものと考えます。