最近の整備記録ーその6
車名 ローレル 整備区分 エンジン不調
年式 平成6年 不具合状況 アイドル回転の落ち込み
型式 HC34 故障箇所 クランク角センサ
エンジン型式 RB25DE
整備レポート
作業内容 まとめ
1.点火時期・アイドル回転数の点検
  (点火時期が少し早いようだ)

2.診断器によるデータ・モニタ
  (故障コードなし)


3.プラグ交換及びコイルの点検


4.スロットル・センサの点検


5.O2センサモードによる点検


6.エア・フロー・メータの点検


担当者 kubota




 エンジンを断機した後、しばらくエンジンの様子を観察した。
時々回転が落ち込むようである。
Dレンジにシフトすると急速に回転が落ち込みエンストしてしまう。
ヘッド・ライトを点灯させると700rpm→550rpm位まで落ち込む。
AACバルブにアイドル回転数の調整スクリュがついているので、これで高めに調整して何とかアイドル回転を維持している。

 @基本的な点検として白金プラグを交換し、コイルもパワー・バランス点検をして不具合コイルがないか点検した。

 Aスロットル・センサの出力電圧点検(基準値内)

 B空燃比制御の点検
  O2センサモードにより点検すると、チェック・ランプが規則的に点滅を繰り返している。(フィード・バックはしているようだ)

  エア・フロー・メータの出力電圧
                 測定値    基準値
   エンジン停止時    0.3V    0.3V
   アイドル時        1.3    1.0〜1.2
    加速時         2〜3.5  2〜3.5

 C点火時期の点検
  最初に点検して、少し早いと感じていたので、調整をする事にした。
  スロットル・センサのコネクタを外して、タイミング・ライトで調整すると、  クランク角センサを遊びの範囲一杯まで回転しても、まだBTDC15°にならない。
  しかたなく、10mmボルトを3本外してBTDC15°に調整をした。
  この調整で、エンジンの回転が上がり安定したので、AACバルブの調整スクリュを回してアイドル回転を基準値650rpmにセットした。
  これにより、アイドル回転のバラツキがなく、Dレンジにシフトしても回転が規定回転を維持している。

 Dクランク角センサの点検
  なぜ、点火時期がこれほど狂ってしまうのか、原因を追及することにした。ちなみに、タイミング・ベルトの点検をすると正常であった。
  そこで、次にカムシヤフトとかみ合うスプライン部の点検をした。
  これも、摩耗やガタもなく正常そうだ。
  クランク角センサを分解して、センサ・プレート(スリットのある回転板)
  を点検する。1°信号、120°信号(1〜6気筒のスリットの間隔が異なるタイプがついている)
  異常箇所が見つからない。

 まとめ
 点火時期を基準にすれば、調子が戻ることは、分かったが、なぜ点火時期がズレたかは謎となってしまった。
どなたか、経験をされた方がありましたら、情報を下さい。
 以前も、同じような故障があり、この時はクランク角センサを交換して解決したので、核心となる故障原因は追及していない。

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