最近の整備記録ーその5
車名 カリーナED 整備区分 エンジン不調
年式 平成4年 不具合状況 アイドル回転のバラツキ
型式 ST182 故障箇所 バキューム・センサ
エンジン型式 3S−FE
整備レポート
点検項目 整備内容
1.点火時期・アイドル回転数の点検


2.ISCVの作動点検及び清掃


3.プラグ及びコードの点検


4.スロットル・ポジション・センサの点検


5.バキューム・センサの交換


担当者 tobita

 エンジンの状態を確認すると、バラ・バラと不安定に回転している。
スロットル・ボディにアイドル回転数の調整スクリュがついているので、これで調整して何とかアイドル回転を維持している。
(600〜800rpmでバラ・バラと変動している)

 考えられる基本点検項目を点検した。(左の作業内容)
スロットル・ポジション・センサの点検では、アイドル信号がOFF状態になり、点火時期が変動してラフ・アイドルになるのかと疑っていた。
 しかし、この車両を見て直感的に、混合気が希薄であると感じたのである。(以前に経験したことがあるので)

 バキューム・センサのPIM電圧を測定した。

                 測定値    基準値
   エンジン停止時    2.8V    3.6V
   アイドル時        2.0      1.5
    加速時         2〜2.8   1.5〜3

 エンジン停止時のPIM電圧2.8Vは低すぎる(希薄側になる)
 アイドル時はエンジン不安定のためバキュームが小さいので電圧が以外に高くなる。

 トヨタ車は、空燃比(混合気)をVF点検と言う方法で確認できる。
 T端子を短絡して、2000rpmで数分暖気運転をすると、VF端子の電圧が2.5Vを中心にして0〜5Vの範囲で振れます。(10秒間に6から8回位の周期)この様な状態が空燃比が適正な時です。
 この不具合車両は0V側又は5V側に固定となり変動しない。
 又、O2センサの出力電圧を点検しても診断できる。
不具合時はO2センサの出力電圧が0V側に固定となり変動しない。

 混合気によりエンジン不調を起こしている場合は、O2センサの出力電圧で診断をするとよい。

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