最近の整備記録ーその29
車名 VW ゴルフ 整備区分 オーバーヒート
年式 平成12年 不具合状況 リザーブタンクからクーラントが
ゴボゴボと吹き出す
型式 GF-1JAPK 故障箇所 ウォータ・ポンプ
エンジン
型式
APK 担当者 No
整備レポート
点検項目 整備内容
1.現象確認






2.水温スイッチ交換





3.サーモスタット交換




4.ウォータ・ポンプ分解


5.結論
@暖機後にリザーブ・タンクからクーラントが吹き出してしまう。
 水温計を見ると、中央付近であり温度が高いと判断できない。
 ラジエータホースのアッパー側、ロアー側を手で触って確かめ
 ると両方とも熱くなっている。
 電動ファンが回らないので、水温スイッチを直結にして回すと
 水温が下がる。

A結果として水温スイッチを交換して、確認するとやはり
  電動ファンが回転しない。不思議だ?
  再度、ラジエータホースのアッパー側、ロアー側を手で触って
  確かめるとロアー側(入り口制御のサーモスタット装着)が
  冷たく  感じられる。

B結果としてサーモスタットを交換して、確認するとやはり同じ
  結果である。まいった!
  これは、ひょっとして、ウォータ・ポンプの故障により水流が
  弱くなり循環しないのでは?

Cウォータ・ポンプを分解すると、写真のようにポンプインペラ部
  と シャフト部が分離して空転状態になっていた。

D水温スイッチは2段制御であり、第1段は92〜97℃でONし
  第2段は99〜105℃でONとなる。水温スイッチを鍋に入れ
  沸騰させると何とか作動温度になる。国産車よりも高い設定
  と思われる。
  サーモスタットの開弁開始温度は86℃であり入り口制御式と
  しては、国産車よりも高い設定と思われる。
  冷却水の設定温度は国産車より10℃位高い気がする。
 
リザーブタンク ウォータ・ポンプ
 
  
水温スイッチ  水温スイッチ