投稿整備記録ーその17
車名

日産 プリメーラ

整備区分 クランク角センサ関連の故障
年式 平成10年 不具合状況

エンジン・チェック・ランプ点灯
アイドル不安定、加速不良

型式 WP11 故障箇所

タイミング・チェーンの摩耗

エンジン型式 QG18DD 担当者 POS
整備レポート
点検項目 整備内容

故障コードの点検




点検作業

          





整備作業

1.自己診断  P0335(POSセンサ信号系統)エンジン回転中
          (PHASE信号入力時)にPOS信号がある時間入力されない。
           ※PHASE信号とPOS信号の位相に異常が発生したために、
            故障コードが記録されたものと思われる。

2.POSセンサの点検  エンジン回転(アイドル時)に、1°信号の出力 を
                オシロスコープにて、点検をすると波形が2重に重なり
                不安定状態である。

3.点火時期の点検(修理書によると成層燃焼時に点検とある)
                0°(黄色)〜10°(2目盛り目)の間で変動している。
                   タイミング・チェーンの弛みによるものと考えられる。

4.タイミング・チェーン及びテンショナーを交換して完了した。

5.参考データ
  診断器による故障時のデータ
  〈1000rpm時〉   点火時期  34°BTDC
               噴射時期 -60°BTDC
               VTC    -4〜-14°CA

       POSセンサの点検
IG/ON エンジン停止時(コネクタを外して点検)
ハーネス・コネクタ部 3:電源    12.8V

                2:1°信号     0V
               1:アース      0V

エンジン回転中は2:1°信号端子からC/Uに12Vのパルス信号が発生する。 



QGエンジンのクランク角センサの仕組み