投稿整備記録ーその14
車名 マークU 整備区分 エンジン不調
年式 平成1年 不具合状況 アイドル及び加速不良
型式 GX81 故障箇所 No1シリンダ圧縮圧力なし
エンジン型式 1G−FE 担当者 BT
整備レポート
点検項目 整備内容

1.スパーク・プラグの点検

2.自己診断の実施

3.タイミング・ベルトの点検

4.バキューム・センサの点検

5.燃圧の点検

6.圧縮圧力の点検


エンジンが不調、アクセルを踏んでいないとエンストしてしまう。
ベタ踏みすると回転が上昇してくる。(飛行機が飛ぶようにブンブンとうなっている。)
1.基本点検として、プラグを外して点検すると、
 No1シリンダ以外のプラグは黒くカーボンが付着している。(プラグかぶりの状態:なぜNo1だけ、くすぶりがないのだろう?)
2.とりあえず、自己診断をする。(出力コード51:スイッチ信号系統)
          エアコン・スイッチがONしていた。
3.バルブ・タイミングに異常がないか確認する。(異常なし)
4.バキューム・センサの単体点検
     〃        のPIM電圧
   エンジン停止時  3.5V
   アイドル時     測定できない
   加減速時      1〜3V位で変化する
              (減速時に下がり、加速時上昇する)
5.燃圧計で測定すると 約3気圧位で、ポンプ圧は問題なしと判断をした。
6.コンプレッション・テスターで測定すると、何と No1シリンダが全くプシュ・プシュしない。他のシリンダは,ほどほどある。
7.まとめ
  バキューム・センサ方式のエンジンの場合、
  1つのシリンダが失火した場合、負圧が甚だしく小さくならないので、噴射量はそんなに多くならずに、空燃比制御が行われているが、1つのシリンダのバルブが吹きぬけると、負圧が甚だしく小さくなり噴射量を多くしてしまうので、プラグのかぶり現象が起きてしまう。
つまり、負圧を大きく狂わせてしまう故障が発生すると、致命傷になってしまう。