*** 私のひとり言 ***

自動車整備士の仕事とは

整備士は「士」(さむらい)である。

自分の技能を使い仕事をする。(単純作業の工員ではない)

常に技術を学び、訓練をして実践に役立つ技能を身に付ける。

技術は「もうかりません」が、技能は「利益を生みます」

整備工場は「士」の集団です。

一人一人が役目を分担して大きな仕事をしているのが、会社です。

それぞれの役目を果たせるように、自己研鑽をして「能力向上」(スキル・アップ)に

心がけましょう。それが結果として自分のためになると思います。

技術と技能の違いとは>>

修理工場と整備工場の違いとは

「修理工場」と言うと、何か古くさい感じで、マイナスイメージの印象になると思われて

いるようである。

その様な理由なのか「○○○整備工場」は、後から開業した工場に多いようです。

しかし最近は、カタカナ又はアルファベットを用いた工場名が目立つようである。

私の感覚では、「修理工場」の方が好意的に感じられてなりません。

整備」すると言う表現は、環境の整備、組織の整備など多くの分野で使われている

言葉であり、何かあいまいな、うそっぽい表現方法の様な気がしてなりません。

現実を直視しても、そのような場合があるのではないでしょうか。

定期点検整備などは点検項目をしっかりと点検して、お客様に説明を行っているのだろうか。

技術のない整備士が点検を行うと、不具合箇所も良好と判断してしまう。

整備」をしましたと言う言葉は、何と便利なのでしょうか、何となく車が良くなった

様な錯覚を起こさせる。(車は何も変わってないのに・・・)

その点で、「修理」は全く異質のものです。故障した箇所が直らなければ、その仕事は

完了しません。結果が求められます。

 車の電子制御化が進んだ今日、本物の「修理屋」を目指す工場が多くなっています。

「整備屋」さんの様に単なる部品交換業ではない、新しいタイプの「修理屋」である。

修理屋とは

@    お客様の要望を良く聞き、整備方法を提案する。(一人のお客様を大切にする)

A   カーライフサービスの専門分野を持つ(高度専門技術を持つ)

B   新しい修理方法を開発する。(修理方法及び特殊工具を開発)

*お客様は、安く、早く、確実に修理ができることを要望している。



整備事業者と整備士のタイプ分類

  あなたは、どのタイプになるでしょうか、分類をして下さい。

整備事業者のタイプ分類
タイプ 特長 長所 短所

古典派(クラッシック)

ほとんど、白つなぎ、白帽を愛用。
車の耐久性の低い時代に整備技術を習得している。徒弟制度を知る、筋金入りの職人さんです。

服装はきちんとしている。
上品な整備士である。
義理堅く、技術力には敬意をはらう。

職人風であり、頑固さがたまにキズになる。


近代派(ロマン派)

整備学校が創設された時代に、学校で技術を学び整備業についた。技術系と販売系に大別される。
イラストは販売系の人
イラストは
Abi-Station で作成

理論的に思考することができる。
技術系のタイプは、車の整備方法にこだわり、進歩する技術になんとか負けまいと努力をしている。

経営者として能力が不足することもある。
販売系のタイプは、中古車販売、リース、レンタカーなど、車の総合商社であり幅広く業を営んでいる。


時流派(トレンド派)

自転車業から四輪車整備業になった方もいる。
保有台数が急上昇する時に開業した。

自分の時代だけ、整備業をすれば良いと割り切っている。

特別な整備学校で学んだのでなく、若干の整備経験後に開業したので、基礎的な知識が不足している場合が多い。
整備士のタイプ分類
タイプ 特長 長所 短所

職人型

ツボにはまると、良い仕事ができる。
幅が狭く、奥行きのある仕事ぶりである。

どんな整備もこなし経験が豊富である。

思考的な整備は苦手である。
将来自立(開業)を考えている方が多い。


会社員型
組織の中で仕事を、卒なくこなして行く。 技術レベルはそれほど高くないが組織の一員として充分に仕事をこなしている。

技術の向上意欲が少なく転職する可能性あり。


学者型

理論から先に入る整備士であり、じっくりと修理書で調べて整備に取りかかるタイプである。
考えながら整備をする、納得しないと行動しない。

修理書、データを利用した整備ができる。

不具合がある程度絞り込めても、すぐに部品の交換に踏み切れなくて、グズグズとして長びく。