最近の整備記録ーその54
車名 リベロ 整備区分 バイオ燃料によるエンジン不調
年式 平成9年 不具合状況 始動しにくい、アイドル不安定
型式 CD8W 故障箇所 噴射ポンプ、ノズル
エンジン型式 4D68-T 担当者 SSK
整備レポート
点検項目 整備内容
1.現象確認



2.基本点検



3.噴射ポンプの交換



4.ノズルの交換



5.結論
@クランキングをするが、なかなか始動できない。
 そのうち、始動することがあるが、アイドル不安定で、エンストしてしまう。

Aフューエル・フィルターの点検(汚れがひどく交換実施)
 エア・フィルターの点検(清掃作業実施)
 噴射ポンプの状態確認(配管に異物あり)

B噴射ポンプ交換(専門工場に分解点検を依頼する)
 ジーゼル・エンジン用タイミングライトにより、噴射時期の確認
 アイドル不安定のため、EGRなどの付属装置点検

Cノズル・テスタにより点検実施(気密保持の不良
  開弁圧点検( 120kg/cm2
  噴霧状態点検(真っ直ぐに噴霧するか)
  気密点検(開弁圧より少し低い圧を維持、後ダレないか)
Dこの車両は、バイオ燃料を使用しており、燃料系統に詰まりを発生させて、不具合を起こしていた。
  さらに良く調べると、燃料は動物性の油脂を混合させていた。
従って、流動性が悪く、噴射ポンプ内とノズルの部品が摩耗していたのである。
   
噴射ポンプ構造

噴射ポンプ点検

三菱ノズル点検