最近の整備記録ーその47
車名 マーチ 整備区分 CAN通信
年式 平成15年 不具合状況 エンジン始動不良
リモコン・キー作動不良
型式 K12 故障箇所 BCMの故障(推定)
エンジン型式 CR12DE
担当者 KU
整備レポート
点検項目 整備内容
1.現象確認





2.点検作業






3.診断作業





4.修理作業


  




5.結論
  K12のCAN通信
  E11のCAN通信
  CR12 故障診断
@クランキングをすると、エンジンが始動できない。
 リモコンキーでドア・ロックの開閉ができない。
 メータのキー・マークが点灯しない。
 テール・ランプ及びヘッドライト・ロービームが点灯している。
 (CAN通信系統が故障時のフェイル状態)

Aこの車両はCAN通信システムを採用しているので、各種の
 スイッチ情報をBCMに入力して、CAN通信によりIPDM/E/R
 に送信して、結果としてリレーをONさせてアクチュエータを作動させる。
 通信系の電源となるヒューズを点検したが、異常がない。
 OBD診断コネクタ(16極)のCAN通信用HとLの導通試験を
 行うと、60〜70Ωで変動していた。

BOBD診断器により診断すると、
 P1611:イモビC/U(BCMとECCS C/U間の照合不良)
 U1011:CAN通信系統の異常)でした。
 ※ イモビ照合不良の場合は、火花が停止していたが、
    燃料は噴射しているようだ。

COBD診断コネクタ(16極)のCAN通信用HとLの導通試験を
 行うと、60〜70Ωで変動していたので、BCMの電源となる
 #9(40A)ヒューズを外して点検することにした。
 外して点検すると、CAN通信の信号がなくなるので、HとLの
 導通試験は60Ωで安定した。
 再度、#9(40A)ヒューズを取り付けると、何と! ドア開状態で
 チャイムが鳴り出した。メータのキー・マークが点灯した。
 リモコン・キーでドア・ロックの開閉ができる。
 エンジンも始動できるではないか。

D結論として、なんらかの理由により、BCMが誤作動状態、
 又はイモビライザ不許可状態になりエンジンが始動不能に
 なったのではないかと推測される。
 #9(40A)ヒューズを外した事により、初期状態にリセット
 されたのではないでしょうか?