最近の整備記録ーその38
ホンダ アクティ 整備区分 エンジン不調
平成9年  不具合状況 アイドル回転不安定
 HA4   故障箇所 パワーバルブ・ダイアフラム
E07A 担当者 OG
整備レポート
点検項目 整備内容
1.現象確認

2.点火系の点検


3.キャブレータの点検及び分解








4.結論
①暖機後、アイドル回転が波打つように不安定である。

②プラグはまっ黒でくすぶり状態なので交換する。
 念のため、プラグコードも交換する。

③アイドルアジャスト・スクリュを一杯に締め込んでもエンストしないので、混合気が濃いと判断する。
スローカット・ソレノイドの配線を外してもエンストしない。
排気ガス濃度を測定すると、COは10パーセント以上に振り切る状態である。
キャブレータを取り外して分解する。
フロート系統(フロート及びニードルバルブに問題はないようである。)
パワーバルブを点検すると、負圧制御部にゴム製のダイアフラムを採用しているので、漏れがないか点検すると、一部に丸く窪みシワになっている部分を発見した。

④キャブレータを組み上げて、テストをすることにした。
パワーバルブのバキューム配管は12と記号があり、この3方分岐間部でゴムホースを取り外してテストした。
エンジン回転時に、このゴムホースを外すと、何とガソリンが飛び出し指に付着した。やはりダイアフラムに漏れがあったのかと確認できた。
ゴムホースを外すと、エンジン回転がスムーズになり、正常なアイドル回転となった。

 分解図・配管図及びキャブレータ写真