最近の整備記録ーその81
車名 パジェロミニ 整備区分 AT変速不良
年式 平成8年 不具合状況 暖機後、3速固定になる
型式 H56A 故障箇所 シフトソレノイドNo1
AT型式 V3AS2(3速) 担当者 AS
整備レポート
点検項目 整備内容
1.現象確認



2.故障診断



  AT解説書

  AT配線図






3.測定値







4.まとめ

@始動して10分程度走行すると、速度が低下しても
 3速状態のままとなり、加速が悪い。
 強制的に、2又はLにしても3速固定の様だ。

Aこの車両は、自己診断装置が採用されていない。
 ECUの入出力データを計測する事にした。
 インヒビタ・スイッチの信号が時々入力されない
 場合があるので、これを修理した。
 後の入力信号は、正常である。
 出力信号として、シフトソレノイドNo1、2、3を
 ATチェッカに より点検した。
 冷機時から暖機時まで走行テストしたが、出力信号
 は正常である。
 しかし10分走行後は3速固定である。
 暖機後に、シフトソレノイドNo1、2、3の抵抗値を
 測定すると、No1が断線している。

B測定データ     1-2シフト  2-3シフト  油圧制御
             S/VNo2   No1     No3
          D1  OFF     ON     OFF
          D2  ON      ON     OFF
          D3  ON      OFF   一瞬ON
   抵抗値(冷機)  15Ω     15Ω    15Ω
        (暖機)  15Ω      ∞     15Ω

C暖機後にシフトソレノイドNo1が断線となり、OFF状態と
 なるので、3速固定を起こしたものと思われます。