最近の整備記録ーその71
車名 ランドクルーザ
プラド
整備区分 エンジンECUの不良
年式 平成5年 不具合状況 エンジン警告灯点灯しない
始動不良
型式 KZJ78W 故障箇所 ECU
エンジン型式 1KZ−TE 担当者 NO
整備レポート
点検項目 整備内容
1.現象確認

2.基本点検






3.ダイアグノーシスの点検



4.ECUの分解点検











5.結論と修理方法
@エンジン警告灯が点灯せず、始動不良。

AECD関連のヒューズの点検(異常なし)
 噴射ポンプ関連の点検
  ・SPV(スピル・コントロール・バルブ)
  ・TCV(タイミング・コントロール・バルブ)
  ・燃料カット・ソレノイド・バルブ
  ・燃料フィルターの点検

B診断コネクタのTEとE1を短絡して、
 エンジン警告灯の点滅回数を確認
 (当然、警告灯が点灯しないので、確認不可)

Cプリント基板のはがれ点検(コンデンサ液付着)
 部品の焼損点検(33,100,220μFコンデンサ液漏)
 ハンダの割れ、亀裂の目視点検(異常なし)
 IC(SE121)を取り外して点検(基板接触不良)
  ※電源を供給して、作動点検時にIC(SE121)
    は異常加熱
していた。
   5V安定化電源回路を点検すると、2.5V位に
   低下している。ダイオードを点検すると、加熱
   箇所があり、ダイオード端子の片側を切断
   して見ると、正常値の5Vに復帰する。
   (ダイオードが短絡している)

Dコンデンサを4個とダイオード1個を交換し、IC(SE121)
 の接触不良を修理して完治する。
 この車両のECUは交換部品の供給がなく、現物修理
 で対応の様である(約4万円)。ネットオークションでも
 約5万円位まで値が上がっている。

 コンデンサの液漏れ箇所はプリント配線が腐食 して
 導通不良となるので、漏れ箇所の周辺は導通試験を
 しっかり実施すれば、断線が発見できる。
 短絡箇所又は接触不良箇所は発熱するので、
 触診により点検すること。