最近の整備記録ーその64
車名 エスティマ 整備区分 ABS警告灯点灯
年式 平成20年 不具合状況 低速走行時にABS作動
型式 ACR50W 故障箇所 スピードセンサ・ロータ
エンジン型式 2AZ−FE 担当者 NG
整備レポート
点検項目 整備内容
1.現象確認


2.DST2による故障診断










3.スピードセンサの点検




4.スピードセンサ・ロータの点検



5.結論
@走行を始めると、ABSアクチュエータから作動音が発生する。そのうち、ABS警告灯が点灯する。

Aダイアグノーシスコードの確認
  ノーマル・モード
   ・C0205 スピードセンサFL系統異常
  テスト・モード
   ・C1276 スピードセンサFL出力周期異常

  データ・モニタ
   ・スピードセンサFLとFRの数値を比較していると、
    FL側の出力値は変動が大きい
   (FRは10位の数値に対して、FLは40位の数値)

BFR及びFL共に外し、損傷状態について比較点検
  (異常なし)
  FLの配線及びコネクタ接続状態の点検 (異常なし)
  ※2WD車なので、パッシブタイプのセンサです

Cスピードセンサを取外して、穴からロータを回転をさせながら点検すると、一部分にへこみを見つけた。
取付の際に損傷させたもの思われる。

Dこの車両は、前左側の衝突事故を起こし、サスペンションの脱着作業を実施している。その後に、この不具合が発生したものであり、ドライブ・シャフトを組み立てる際に、ロータ部に損傷を起こしたものです。
ドライブ・シャフトを取り外して、ロータ部と思われる箇所を点検すると磁力が発生していない。
何と、磁極のあるロータはハブ・ベアリングのインナーレース部に装着されている。良く点検すると磁極部が損傷しているではないか。
   上の写真で、ロータのへこみとしましたが、これはロータ部ではない。
左側にベアリング部が見えており、磁極となるロータは上から覗いても見えない。
結果的には、凹みを勘違いして、不具合が見つかりました。